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【読む対義語】 絶対と相対 って?

こども未来フェス"
この教材のねらい

国語が苦手な子が文章を読みながら、そこで使われている漢字書き取りや、抜き出しのトレーニングのできる教材です。読みながらで重要な対義語を学ぶこともできます。

せんせい

今回は、「絶対と相対」について学びましょう。文章素材は「せんせい」の文章なのでコピペしてご活用いただけます。

問題 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 宇多田ヒカルの「For You」という曲に、 「一人じゃ孤独を感じられない」 という印象的な歌詞があります。
 孤独というのは、「自分が一人だ」と感じる気持ちのことです。 でも、もしこの世界に自分しかいなかったら、そもそも「一人だ」と感じることもできません。 比べる相手がいないからです。 この歌詞は、そのことをうまく表しています。
 宇多田ヒカルは、ものごとを深く考えるアーティストだと思います。 人は一人では生きられません。 世の中にはたくさんの人がいて、私たちは必ずだれかと関わりながら生きています。 そして、人が成長するためにも、「ほかの人」の存在はとても大切です。 なぜなら、自分がどんな人間かは、他人と比べることで初めて分かるからです。 たとえば、自分しかいない世界を想像してみてください。 そこでは、「自分がすごいのか」「自分が小さな存在なのか」は分かりません。 比べる相手がいないからです。
  これを円の大きさで考えると分かりやすいです。 円が一つだけあると、それが大きいのか小さいのかは決められません。 でも、ほかの円があれば、「これは大きい」「これは小さい」と分かります。 つまり、人は他人と比べることで、自分の立ち位置を知るのです。
 クラスの中でも同じことが起こります。 もし一人だけ服装が違っていたら、その人は「浮いている」と感じます。 まわりと違うことを「異質」と言います。 人は、この「まわりと違う」状態をとても気にします。 だから、多くの場合、まわりに合わせようとします。 たとえば、クラスで一人だけジャージを着ていて、ほかの子が全員制服なら、その人はそのうち制服に着替えるでしょう。 空気に合わせる力が働くからです。これを「同調圧力」と言います。  
 この「まわりに合わせる力」は、社会でも強く働きます。 特に日本人は、集団の中で目立たないようにし、同じような行動を取ろうとします。 歴史を見ても、少数の意見が消されてしまうことは何度もありました。
 しかし、すべての人がまわりに流されてしまうわけではありません。 中には、まわりと違っていても、自分の考えを大切にして行動できる人もいます。
 このように、 「ほかと比べて決まる自分の立場」を相対といい、 「まわりに左右されずに保つ自分のあり方」を絶対といいます。 私たちはふだん、ほとんどの場面で相対的に生きています。 クラスの中での自分、学校の中での自分、社会の中での自分は、すべてまわりとの関係で決まります。 だから、環境が変われば、自分の評価や行動も変わってしまうのです。 しかし同時に、人が自分らしく生きるためには、 「自分はこれでいい」と思える絶対的な軸も必要です。 それがないと、いつもまわりに合わせるだけになり、本当にやりたいことが分からなくなってしまいます。
 つまり、人は「相対の中で生きながら、絶対の自分をつくっていく存在」なのです。 まわりと比べて自分の位置を知ることも大切。 でも、その中で「自分はどう生きたいか」を考え続けることも同じくらい大切なのです。

漢字トレーニング

せんせい

次の【 】内の読みを、漢字で書いてみよう! 本文で使われている言葉だから、分からない場合は、本文から探して写してもいいよ!

① 一人じゃ【こどく】を感じられない。
② 【いんしょう】的な歌詞。
③ 「ほかの人」の【そんざい】を意識する。
④ 【たにん】と比べる。
⑤ 自分しかいない世界を【そうぞう】する。
⑥ 自分の【たちいち】を知る
⑦ 服装が【ちがう】。
⑧ 【いしつ】な環境
⑨ 【どうちょうあつりょく】
⑩ 【しゅうだん】の中で目立つ。
⑪ 【しょうすういけん】を尊重する。
⑫ 【そうたい】的な見方。
⑬ 【ぜったい】的な立場。
⑭ 【かんきょう】を変える。
⑮ 自分の【じく】をもつ。

解答

① 孤独
② 印象
③ 存在
④ 他人
⑤ 想像
⑥ 立ち位置
⑦ 違う
⑧ 異質
⑨ 同調圧力
⑩ 集団
⑪ 少数意見
⑫ 相対
⑬ 絶対
⑭ 環境
⑮ 軸

読みの超基礎トレーニング

せんせい

本文を見ながらそのまま書き写しましょう。

 宇多田ヒカルの「For You」という曲に、「一人じゃ孤独を感じられない」という印象的な歌詞があります。
 孤独というのは、[①        ]です。でも、もしこの世界に自分しかいなかったら、そもそも「一人だ」と感じることもできません。[②         ]からです。この歌詞は、そのことをうまく表しています。
 宇多田ヒカルは、[③         ]アーティストだと思います。人は一人では生きられません。
世の中にはたくさんの人がいて、私たちは必ず[④         ]生きています。そして、人が成長するためにも、[⑤         ]はとても大切です。なぜなら、自分がどんな人間かは、[⑥ 他人と比べることで]初めて分かるからです。たとえば、[⑦        ]を想像してみてください。そこでは、「自分がすごいのか」「自分が小さな存在なのか」は分かりません。比べる相手がいないからです。
 これを[⑧         ]考えると分かりやすいです。円が一つだけあると、それが大きいのか小さいのかは決められません。でも、ほかの円があれば、「これは大きい」「これは小さい」と分かります。つまり、人は他人と比べることで、[⑨         ]を知るのです。
 クラスの中でも同じことが起こります。もし一人だけ服装が違っていたら、その人は「浮いている」と感じます。
[⑩         ]を「異質」と言います。人は、この「まわりと違う」状態をとても気にします。だから、多くの場合、[⑪         ]とします。たとえば、クラスで一人だけジャージを着ていて、ほかの子が全員制服なら、その人はそのうち制服に着替えるでしょう。[⑫             
      ]が働くからです。これを「同調圧力」と言います。
 この「まわりに合わせる力」は、社会でも強く働きます。特に日本人は、[⑬         ]目立たないようにし、同じような行動を取ろうとします。歴史を見ても、少数の意見が消されてしまうことは何度もありました。
 しかし、すべての人がまわりに流されてしまうわけではありません。中には、まわりと違っていても、[⑭        ]行動できる人もいます。
 このように、[⑮         ]を相対といい、[⑯         ]を絶対といいます。私たちはふだん、ほとんどの場面で相対的に生きています。
クラスの中での自分、学校の中での自分、社会の中での自分は、すべてまわりとの関係で決まります。だから、環境が変われば、自分の評価や行動も変わってしまうのです。しかし同時に、人が自分らしく生きるためには、「自分はこれでいい」と思える絶対的な軸も必要です。それがないと、いつもまわりに合わせるだけになり、本当にやりたいことが分からなくなってしまいます。
 つまり、人は相対の中で生きながら、絶対の自分をつくっていく存在なのです。まわりと比べて自分の位置を知ることも大切。でも、その中で「自分はどう生きたいか」を考え続けることも同じくらい大切なのです。

解答

宇多田ヒカルの「For You」という曲に、「一人じゃ孤独を感じられない」という印象的な歌詞があります。
 孤独というのは、[①「自分が一人だ」と感じる気持ちのこと ]です。でも、もしこの世界に自分しかいなかったら、そもそも「一人だ」と感じることもできません。[② 比べる相手がいない ]からです。この歌詞は、そのことをうまく表しています。
 宇多田ヒカルは、[③ ものごとを深く考える ]アーティストだと思います。人は一人では生きられません。
世の中にはたくさんの人がいて、私たちは必ず[④ だれかと関わりながら ]生きています。そして、人が成長するためにも、[⑤ 「ほかの人」の存在 ]はとても大切です。なぜなら、自分がどんな人間かは、[⑥ 他人と比べることで ]初めて分かるからです。たとえば、[⑦ 自分しかいない世界 ]を想像してみてください。そこでは、「自分がすごいのか」「自分が小さな存在なのか」は分かりません。比べる相手がいないからです。
 これを[⑧ 円の大きさで ]考えると分かりやすいです。円が一つだけあると、それが大きいのか小さいのかは決められません。でも、ほかの円があれば、「これは大きい」「これは小さい」と分かります。つまり、人は他人と比べることで、[⑨ 自分の立ち位置 ]を知るのです。
 クラスの中でも同じことが起こります。もし一人だけ服装が違っていたら、その人は「浮いている」と感じます。
[⑩ まわりと違うこと ]を「異質」と言います。人は、この「まわりと違う」状態をとても気にします。
だから、多くの場合、[⑪ まわりに合わせよう ]とします。たとえば、クラスで一人だけジャージを着ていて、ほかの子が全員制服なら、その人はそのうち制服に着替えるでしょう。[⑫ 空気に合わせる力 ]が働くからです。これを「同調圧力」と言います。
 この「まわりに合わせる力」は、社会でも強く働きます。特に日本人は、[⑬ 集団の中で ]目立たないようにし、同じような行動を取ろうとします。歴史を見ても、少数の意見が消されてしまうことは何度もありました。
 しかし、すべての人がまわりに流されてしまうわけではありません。中には、まわりと違っていても、[⑭ 自分の考えを大切にして ]行動できる人もいます。
 このように、[⑮ ほかと比べて決まる自分の立場 ]を相対といい、[⑯ まわりに左右されずに保つ自分のあり方 ]を絶対といいます。私たちはふだん、ほとんどの場面で相対的に生きています。
 クラスの中での自分、学校の中での自分、社会の中での自分は、すべてまわりとの関係で決まります。だから、環境が変われば、自分の評価や行動も変わってしまうのです。しかし同時に、人が自分らしく生きるためには、「自分はこれでいい」と思える絶対的な軸も必要です。それがないと、いつもまわりに合わせるだけになり、本当にやりたいことが分からなくなってしまいます。
 つまり、人は相対の中で生きながら、絶対の自分をつくっていく存在なのです。まわりと比べて自分の位置を知ることも大切。でも、その中で「自分はどう生きたいか」を考え続けることも同じくらい大切なのです。

せんせい

同調圧力っていう言葉は今の日本社会を読み解くキーワードだね!

演習問題

問1 筆者は、なぜ「自分しかいない世界」では「自分がすごいのかどうか分からない」と説明しているのですか。本文の内容に合うように、30〜40字で答えなさい。

解答例

比べる相手がいないと、自分の大きさや価値を判断できないから。

問2 クラスで一人だけジャージを着ている人が、やがて制服に着替えるのはなぜですか。
本文の言葉を使って説明しなさい。

解答例

まわりに合わせようとする同調圧力が働くから。

問3 「相対」と「絶対」の違いを、本文の考えにそって説明しなさい。

解答例

相対はまわりと比べて決まる自分の立場で、絶対はまわりに左右されずに保つ自分のあり方である。

問4 (要約問題)本文の内容を、八十字程度でまとめなさい。

解答例

人は他人と比べることで自分の立場を知る相対の中で生きているが、まわりに流されず「これでいい」と思える絶対の自分を持つことが、自分らしく生きるために大切である。

かな

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